● 耳すま NET’s ● |
初心者のための"耳すま"講座 (2013/09/01更新) |
このページの項目
製作者・出演者の簡単なプロフィールや出演感想、膨大な量の関連出版物データを掲載。
1 ●耳をすませば | 2 ●スタジオジブリ |
3 ●近藤喜文監督 | 4 ●宮崎駿プロデューサー |
5 ●鈴木敏夫プロデューサー | 6 ●柊 あおい と 耳をすませば |
7 ●井上 直久 と イバラード | 8 ●野見 祐二 と 音楽 |
9 ●声の出演 | 10 ●”耳をすませば”関連出版物 |
耳をすませば
1995年7月15日(土)に劇場公開された長編アニメーション。
全国東宝洋画系劇場で公開。
コピーは「好きなひとが、できました」
このフレーズは、ヒロイン「雫」役の本名陽子さんがCMで言っていました。
その初々しい声には、まさに思春期のときめきを感じることができます。
もう一つコピーとして「この夏、あやしいネコが素敵な愛を届けます」というものもあります。
・
スタジオジブリ
(2013/09/01修正)
スタジオジブリは映画「風の谷のナウシカ」の成功により、徳間書店が中心となって
1985年に設立されました。以後、宮崎駿、高畑勲監督作品を中心として、
主に劇場用長編アニメーションの製作を行っています。
ジブリの主な作品と監督 |
|||
公開年 |
作品名 |
監督 |
備考 |
1984 |
風の谷のナウシカ |
宮崎 駿 |
トップクラフト製作 |
1986 |
天空の城ラピュタ |
宮崎 駿 |
|
1988 |
となりのトトロ |
宮崎 駿 |
|
1988 |
火垂るの墓 |
高畑 勲 |
|
1989 |
魔女の宅急便 |
宮崎 駿 |
|
1991 |
おもひでぽろぽろ |
高畑 勲 |
|
1992 |
紅の豚 |
宮崎 駿 |
|
1993 |
海がきこえる |
望月 智充 |
TVスペシャル |
1994 |
平成狸合戦ぽんぽこ |
高畑 勲 |
|
1995 |
耳をすませば |
近藤 喜文 |
|
1997 |
もののけ姫 |
宮崎 駿 |
|
1999 |
となりの山田君 |
高畑 勲 |
|
2001 |
千と千尋の神隠し |
宮崎 駿 |
|
2002 | 猫の恩返し | 森田 宏幸 | |
2004 | ハウルの動く城 | 宮崎 駿 | |
2006 | ゲド戦記 | 宮崎 吾郎 | |
2008 | 崖の上のポニョ | 宮崎 駿 | |
2010 | 借りぐらしのアリエッティ | 米林 宏昌 | |
2011 | コクリコ坂から | 宮崎 吾郎 | |
2013 | 風立ちぬ | 宮崎 駿 | |
2013 | かぐや姫の物語 | 高畑 勲 |
・
近藤 喜文 監督 (2003/11/17修正)
1950年生まれ。火垂るの墓、魔女の宅急便、おもひでぽろぽろ、
もののけ姫で作画監督。耳をすませばでは、初の監督を務めました。
近藤さんは、1998年1月21日午前4時25分、解離性大動脈瘤のため永眠されました。
彼の描く絵は、明るく繊細で暖かい。まさに生きているということを表現している絵でした。
彼の残した、「ふとふり返ると」をみると本当によくわかります。
近藤喜文さんの訃報記事は耳すまNET’sリンクから
ジブリ公式ページの”近藤喜文さんの訃報ページ”をご覧ください(現在リンク切れ)
今作品のキャスティングでは、上手さよりも日常的な雰囲気とか自然に近い感じを出すために
実年齢に近い子供の声を・・・と考えたそうです。
本名さん(雫)も高橋さん(聖司)も、非常に真面目でピュアな感性を持っていると評価しています。
この映画のもう一つの原作が「カントリーロード」だそうです。ふるさとって何?というテーマがあるそうです。
・
宮崎 駿 プロデューサー
1941年生まれ。多くの作品の監督を務める日本を代表するアニメ監督
耳をすませばでは製作プロデューサーと絵コンテを担当。
耳をすませばの、もともとの映画化発案は、宮崎さん。
近藤さんにやらせてあげたかったとのことです。
・
鈴木 敏夫 プロデューサー (2003/11/17)
1948年生まれ。多くの作品でプロデューサーを務める、ジブリのNo2(?)
耳をすませばでもプロデューサーを担当
さらに、地球屋でカントリーロードのシーンで
リュートを演奏する「北」さん(背が低い方)の役をしています。
「聖司くんに こんな可愛い・・・」と言っている人です。
・
柊 あおい と 耳をすませば (2003/11/17修正)
柊あおいさんは1962年11月22日生まれ。
1989年に映画の原作となった”耳をすませば”をコミック誌”りぼん”に連載。
耳をすませばは途中で連載をやめなければならなかった作品です。
原作と映画では話の流れが違っています。
柊あおいさんの代表作は、”星の瞳のシルエット”
250万乙女の恋のバイブルと呼ばれていました。
ご本人が耳の映画化を聞いたとき、担当さんに思わず「冗談でしょ」といったそうです。
事情で4回で終了してしまった原作。しかし、描きたかったことが全部絵コンテになり
映画になっていたとのこと。本人は驚き、しかし嬉しかったとのことです。
原作では、日常的な物語で、ショートカットの元気な女の子を描きたいと思ったことがきっかけで
図書館に通って、そこから生まれる何か・・・ファンタジーが生きてくるような物が描けたらと
思っていたそうです。 ちなみに雫の図書館好きの性格は、柊さんに重なるとのことです。
・
井上 直久 と イバラード
(2003/11/17更新)
井上さんは1948年生まれ。
イバラードとは身近な風景を想像力の眼鏡を通して描き出した架空の国。
耳をすませばでは、劇中劇で使われました。御本人も美術で参加されました。
井上さんと宮崎さんは、井上さんが個展の案内をダメモトで宮崎さんに出したことで知り合いました。
初対面の個展会場で2時間もいろいろとお話しされて、
井上さんの絵を動かしてみたい、、、という話しになったそうです。
それから5ヵ月後、、劇中劇として、ほんとうに動かすことになったのです。
井上さんは、この作品中で声の出演もしています。
地球屋でカントリーロードのシーン
リコーダー・タンバリンを演奏する「南」さん(ヒゲがあって背が高い)の役です。
「ナイスボーカル!」と言っている人です。
・
野見 祐二 と 音楽 (2003/11/17更新)
耳をすませばの音楽担当。カントリーロードの編曲、劇中音楽作曲など。
遊佐未森さんのアルバム編曲や坂本龍一さんとともに
多くの映画音楽を作ってきたなどの経歴をもちます。
耳をすませばの曲を作る上で、主人公たちのイメージにふさわしく
さわやかなイメージになるよう心がけたそうです。
「丘の街」では雫たちが住む街の情景を
「夜明け」では雫と聖司が心通わせるところを
「バロンのうた」では日常の中の非日常が現実になる(夢が叶う)ところを描いたそうです。
イメージアルバムを作って、サントラを作っているわけですが、
サントラの段階になって、まったく別のシーンで使われる曲もあったそうです。
例えばコンビニエンスストアをイメージした曲が、ムーン登場のテーマ曲になったりと。
イメージアルバムの曲タイトルと、サントラを聞き比べると良く分かります。
耳をすませばでは、リュート(木のコルネット)、ビオラ・ダ・ガンバなど古楽器が起用されています
くすんだような味のある音色が、バイオリン工房(地球屋)の雰囲気に良く合っています
また、古楽器は小さな音しか出ず、少し極端ですが、
耳をすませなければ聴こえない、、、という雰囲気も起用の理由だそうです。
・
声の出演
本名 陽子 (月島 雫 役)
1979年生まれ。
おもひでぽろぽろで主人公タエ子の少女時代の役、
耳をすませばでは、ヒロイン月島雫を演じています。
なお、主題歌のカントリーロードは彼女の歌です。
「雫はすごく素直で、自分の考えているコトが表情に表れてしまうタイプ。
男の子なんかと接する時はまるで自分も男の子のように活発に話したりするけど
、落ち込んだり悩んだりしちゃうとドーンと暗くなっちゃう。そのギャップが激しいんです。
本当に思春期真っ盛りの女の子そのものなんです。」というコメントを残しています。
また、雫は自分そのものだとも言っています。
高橋 一生 (天沢 聖司 役)
1980年生まれ。
「聖司は、ひたすらヴァイオリン職人を目指してガンバるマジメなヤツねんですよね。
そういう自分の夢に向かって一生懸命な姿がスゴイなぁ・・・って思うんです。」
というコメントを残しています。
その他 |
||
出演者 |
役 |
つながり |
立花 隆 |
月島 靖也 |
雫の父 |
室井 滋 |
月島 朝子 |
雫の母 |
露口 茂 |
バロン |
猫の人形 |
小林 桂樹 |
西 司郎 |
聖司の祖父 |
山下 容莉枝 |
月島 汐 |
雫の姉 |
佳山 麻衣子 |
原田 夕子 |
雫のクラスメート |
中村 義実 |
杉村 |
雫のクラスメート |
高山 みなみ |
高坂先生 |
向原中学養護教諭 |
井上 直久 | 南 | 西司郎の友人 |
鈴木 敏夫 | 北 | 西司郎の友人 |
他多数 |
・
”耳をすませば”関連出版物 (2013/09/01更新)
(廃盤、廃刊も含んでいます)
リンクをかけているものは、大まかな紹介をしています。ただし、著作権の関係もありますので
内容をそのまま載せているわけではありません。内容については、さまざまな資料を
参考にしてまとめたものを講座3として一部掲示しています。
品名 |
価格(目安) | 出版社 | 備考 |
本 |
|||
耳をすませば | 500 | 東宝 | 映画パンフレット |
耳をすませば CARD COLLECTION | 874 | 日本テレビ | |
アニメージュ特別編集ガイドブック 耳をすませば(ロマンアルバム) | 480 | 徳間書店 | |
徳間アニメ絵本J 耳をすませば | 1550 | 徳間書店 | |
ジブリTHE ARTシリーズ 映画「耳をすませば」より 「バロンのくれた物語」の物語 | 2500 | 徳間書店 | |
アニメージュコミックスペシャルフィルムコミック耳をすませば1〜4 | 各690 | 徳間書店 | |
This is Animation 耳をすませば | 850 | 小学館 | |
スタジオジブリ作品関連資料集X | 2800 | 徳間書店 | 耳をすませば、平成狸合戦ぽんぽこ、OnYourMarkについて |
コミックボックス1995年9月号 | 750 | フュージョンプロダクト | 雑誌 |
アニメージュ1995年3月号 | 600 | 徳間書店 | 雑誌 |
耳をすませば(りぼんマスコットコミックス) | 400 | 集英社 | コミック、原作です |
耳をすませば「幸せな時間」(りぼんマスコットコミックス) | 400 | 集英社 | コミック、原作の続き |
耳をすませば(コバルト文庫) | 390 | 集英社 | 映画の文庫本化 |
ふとふり返ると(近藤喜文画文集) | 2300 | 徳間書店 | これは耳のことは載っていません。近藤監督の遺作です。 |
近藤喜文の仕事 | 3800 | 徳間書店 | 近藤監督のしてきた「仕事」を豊富な資料のもとに説明されています |
スタジオジブリ絵コンテ全集10耳をすませば | 2700 | 徳間書店 | |
耳をすませば 資料集&感想集 | 高畑・宮崎作品研究所 | ||
近藤さんのいた風景 | 高畑・宮崎作品研究所 | ||
ドレミ楽譜出版社、ヤマハミュージックメディア、東京音楽書院から楽譜が発売されました。
他、コーラス譜など様々な楽譜が発売されています。 |
|||
他 |
|||
CD |
|||
カントリーロード/半分だけの窓 | 1000 | 徳間ジャパンコミュニケーションズ | TKCA−70642(CDシングル) |
耳をすませば イメージアルバム | 3000 | 徳間ジャパンコミュニケーションズ | TKCA−70597(再販版は番号変更) |
耳をすませば サウンドトラック | 3000 | 徳間ジャパンコミュニケーションズ | TKCA−70648(再販版は番号変更) |
映画「耳をすませば」より 地球屋にて | 2500 | 徳間ジャパンコミュニケーションズ | TKCA−70810(再販版は番号変更) |
STUDIO GHIBLI SONGS | 3000 | 徳間ジャパンコミュニケーションズ | TKCA−71381(ジブリソングを集めたものです) |
オリビア・ニュートン・ジョンのアルバムには「TAKE ME HOME COUNTRY ROADS」収録アルバムもあります。なお発売はEMIもしくは東芝EMIになります。 | |||
他 |
|||
ビデオ類 |
|||
VHS | 12800 | 徳間ジャパンコミュニケーションズ | |
VHS | 4500 | ブエナビスタホームエンターテインメント | VWSZ-8004 |
LD | 9800 | 徳間ジャパンコミュニケーションズ | TKLOA-50170 |
DVD | 4700 | ブエナビスタホームエンターテインメント | VWDZ-8004 |
Bru-ray | 6800 | スタジオジブリ | VWBS-1238 |
他 |
参考文献:ロマンアルバム耳をすませば
コミックボックス1995年9月号
スタジオジブリ作品関連資料集5
「バロンのくれた物語」の物語
This is Animation 耳をすませば
アニメ−ジュVOL.201
アニメージュVOL.238
コミック「耳をすませば」
コミック「耳をすませば 幸せな時間」
次へ進む(中級者のための”耳すま”講座):まめ知識編です
(C) Ryoukan