耳をすませば ロマンアルバム
平成7年8月25日発行 徳間書店 480円 雑誌61578−24
目次にそって、内容の概略を紹介します。
作品解説
なぜ、いま少女マンガか?
・・・宮崎PDによる、映画のねらい「この作品は、一つの理想化した出会いに、ありったけのリアリティーを与えながら生きることの素晴らしさを、ぬけぬけと唄いあげようという挑戦である」という締めくくりになっています。続いて、登場人物が絵とともに紹介されています。
フィルムストーリー
「耳をすませば」
・・・場面に沿って、絵とともにあらすじが書かれています。あらすじとともに、会話形式で話の流れがわかるような書き方もされています。
製作担当・高橋望さんが語る―
ドキュメント・オブ・「耳をすませば」
・・・宮崎PDの「海がきこえる」への対抗心が製作の動機のひとつかもしれない、など耳製作の準備段階から実際の製作に至るまで、様々なエピソードが紹介されています。
宿命から解き放たれ、等身大へと向かう宮崎アニメのヒロインたち
新ヒロイン・月島雫の意味するもの
●原口正宏(リスト製作委員会代表)
・・・「ラナ、クラリス、シータ宿命を背負ったお姫さまとして登場し、ヒーローによって囚われの身から開放されることをその本分としていた宮崎アニメのヒロインたち。だが、ここ数年、彼女たちの特色はある種の変化を遂げつつある。このコーナーでは、30年にも及ぶ宮崎ヒロインの歴史をふり返ることにより、新ヒロイン・月島雫をその変化の最先端に位置する少女としてとらえ直してみたい。」「ヒロインたちが運命の束縛から開放され、等身大の少女へと変化を遂げてきた一方で、今も昔も変わらぬ、普遍的な宮崎アニメのスピリットもまた脈々と生き続けている」
それぞれの「耳をすませば」
6人へのインタビュー
●監督/近藤喜文:「身長」「体重」「偏差値」で決められない少年・少女像を描きたい ひとりづつ自分の問題を乗り越える姿を描きたい
●原作者/柊あおい:描ききれなかった想いをアニメーションに託して 図書館に通って、そこから生まれる物語を描きたかった
●雫の声/本名陽子:重なる二人のシルエット 恋心は外に出せない、恋については雫が上手
●プロデューサー・脚本・絵コンテ/宮崎駿:雫は決して人に媚びない女の子なんです。 未知の世界を切り開く少年を描きたかった
●「バロンのくれた物語」美術/井上直久:画面に広がる「イバラード」は現実の世界を描いたもの 現実の風景から浮かび上がる美しさ、それをただ描き止めているだけ
●音楽/野見祐二:ジブリの音楽はずれから生まれる 観客の感じる音を微妙な音で表現
・・・作品を代表する6人それぞれへのインタビューです。言いたいことの一部は上記のタイトルに出ています。
スタッフ&キャスト アンド上映館 リスト
オリジナル・ストーリー・ガイダンス
耳をすませば 柊あおいの世界
●名場面で綴る:原作ストーリー・ダイジェスト
●耳よりカルト情報:とっておき&こだわりチェック・ポイント
●静かな画面から聴こえてくる:バイオスフィアの音楽たち−マンガに見られる音の表現−
●誌上ギャラリー:カラー・イラスト・コレクション&全作品リスト プラスα
・・・原作について上記のタイトルのように、紹介されています。
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(C) Ryoukan