耳をすませば 劇場パンフレット
1995年7月15日発行 東宝 500円
目次にそって、内容の概略を紹介します。
なぜ、いま少女マンガか?
・・・宮崎PDによる、映画のねらい。「この作品は、一つの理想化した出会いに、ありったけのリアリティーを与えながら生きることの素晴らしさを、ぬけぬけと唄いあげようという挑戦である」という締めくくりになっています。続いて、登場人物が絵とともに紹介されています。
内的確信を持って行動する子供たちの強さ
・・・雫の父 靖也の声を担当した立花さんのコメント。「結局子供は強いのである。子供がある内的確信を持って行動しているときは、親がどんなに止めても無駄なのである。親に出来ることは、それがどんなに危なっかしい行動であろうと、黙って見ていてやることだけである。」と考えているそうです。物語で、親が物分りが良いのは、あくまで、内的確信を持って行動する雫と聖司が、主人公であるためと述べています。
主な登場人物
雫を初め、聖司、ムーン、などが紹介されています。
あらすじ、
耳をすませばの、あらすじが紹介されています。
私が薦めるこの一冊
宮崎駿:: 人間の土地(地上だけではなく、空の上にも生活があることを教えてくれた本)。
近藤喜文: クローディアの秘密(読めば優しく、幸せな気持ちになれるE.L.カニグズバーグの世界)
柊あおい: ナルニアの国ものがたり(現実と隣り合った不思議な世界にすっかり魅き込まれてしまった)
対談 好きな人に会えました 近藤喜文&柊あおい
映画「耳をすませば」の製作も佳境に入った95年4月、絵コンテとラッシュの一部を原作者の柊さんが見てくださったことをきっかけに、「TVアニメ『赤毛のアン』以来、近藤監督のファンなんです」と笑顔で話す柊さんと、「原作の人間関係がすごく新鮮で、気に入っているんです」と語る近藤監督による夢の対談がジブリで実現。今作の話を中心に、原作や今後の夢についてまで、存分に語りあってもらいました。
・一味違った少女マンガを目指した原作「耳をすませば」
・原作は「あこがれ」を描き、映画は「現実」から発想した
・子供たちを励ますような映画にしたい
「バロンのくれた物語」イバラードに入った、カメラアイ 井上直久
「私が担当するシーンの絵コンテを初めてみせてもらったおき、私の世界が宮崎さんの視点で描かれているということに、大変興奮を覚えました。私が見つけた地方を、別の旅行者の目で見るような気がしたからです。何より画面がカメラワークによって広がっていくことに驚きました」とのコメントです。
もう一つの原作「カントリー・ロード」
耳をすませばにおける、もう一つの原作が「カントリーロード」、オリビアニュートンジョンの歌う、カントリーロードをストーリーが進むとつれ、中学生が理解し、消化していく流れがあるとのことです。
雫の住む街
物語の世界の街を、宮崎PDが作成した絵をもとに、場面の解説が載せられています。
声の出演者 comment&profile
本名陽子 : 自分と似てる部分もあるし、その気持ちはわかるんだけど、そういう微妙な揺れみたいなものがなかなか声に出なかったとのことです。
高橋一生 : 初めのころは、役を作りすぎて杉村っぽい言い方になっちゃったりしたそうです。
立花隆 : 宮崎PDが立花さんの、独特のなまりを気に入って出演となったとのことです。
室井滋 : ナレーションなんかはけっこうやっていたが、画に口を合わせるのは初めてだったそうです。
露口茂 : 宮崎PDに「バロンの声は露口さんしか考えられないんです」と熱心に言われたことで出演を決めたそうです。
小林桂樹 : 役柄的に枯れた老人ではなく、元気でモダンあおじいさんにしたいなと思って演じたとのことです。
山下容莉枝 : 役者根性ですぐ怒っているんだぞとか、母親と話をしてるんだぞとか、そういう声を作ってしまいダメ出しされたそうです。
佳山麻衣子 : 雫と聖司を大人だなって思ったそうです。実生活ではそんなに先の事は考えないとのこと。
中島義実 : この映画は自分が体験したことのある時期の話だけに、自分に近い感じがし、共感したそうです。
製作ノート
膨大なデータと格闘したデジタル合成
美しい秋の夜明けに酔いもさめ・・・
ツール・ド・多摩?
ヴァイオリン 演奏の秘密
近藤監督 三つの誓い
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