● 基礎資料 (2002/07/30)
このページの項目
1● 猫の恩返し | 2● 森田宏幸監督 |
3● 宮崎駿と鈴木PD | 4● 柊あおいと猫の恩返し |
5● 野見祐二 | 6● つじあやの |
7● 声の出演 | 8● 関連出版物 |
● 猫の恩返し
2002年に劇場公開された、アニメーション。全国東宝洋画系で公開。
ギブリーズepisode2と同時上映
コピー:「猫になっても、いいんじゃないッ?」
英語名:「The Cat Returns」
● 森田宏幸監督
1964年福岡県生まれ
「ホーホケキョ となりの山田くん」の原画に参加するためスタジオジブリへ。
ジブリ美術館作品「コロの大さんぽ」の原画を経て、
企画者・宮崎駿の指名により「猫の恩返し」で劇場作品初監督。
宮崎監督から、原作をポンと渡されて、あとは任せた!!という感じだったそうです。
森田監督の言葉より「人を愛する気持ちは尊いけれど、恋するためだけに生まれてきたワケじゃない。
仕事や勉強は頑張んなきゃいけないし、何かしら成長はしていかなくちゃいけないけれど、みんながみんな
偉くなれるワケじゃない。だいたい成長するって難しいし、成長できなくて当たり前だし、
安易な成長ならしないほうがマシかもしれない。
未熟な自分をまずは許して、善意や思いやりや、風や香りを感じられる気持ちを大事にしよう。」
「頑張ってる女性に観てほしいですね」とのコメントも
● 宮崎駿と鈴木プロデューサー
宮崎駿は、千と千尋の神隠しで もののけ姫を上回る大ヒットを飛ばした、日本アニメーションの巨匠
「猫の恩返し」では企画として参加。
鈴木PDは、ずーっとジブリのプロデューサーを務めています。
千尋の次に何をするか、、、2人で話し合っている中で、若い人を起用してジブリもやって行こうということになった。
ただし、いきなりオリジナルでは酷 ということで、
原作があるということ、そして耳をすませばの姉妹編 という2つの枠をつけて力を発揮してもらおうということに。
● 柊あおいと猫の恩返し
スタジオジブリでは2回目の柊さんの原作となる「猫の恩返し」。
耳をすませばでは宮崎監督が昔の柊さんの作品を見つけ出し、使ったという感じだったが、
今回は、あらかじめ映画にすることを目的で、柊さんに原作を以来したそうです。
宮崎さんが柊さんに、原作を作ってもらうにあたって、「耳をすませば」との関連性を持たせるため、3つのお願いがありました。
1つ目は、バロンを出演させること
2つ目は、太った猫を出演させること。
3つ目は、地球屋を出すこと。
ジブリ側は20分くらいの作品を作るつもりで、柊さんにも話をしていましたが、
原作が出来上がりジブリに持ち帰ると、いつものように長編アニメーションになってしまいました。
まさか、今度も劇場映画にはならないだろうと思っていた柊さん、「ホントに、ホントに、こんなので良いのでしょうかっ?」
と言ったそうです。
「少女マンガでは恋愛が主なテーマですから、恋がうまくいけば幸せなんでしょうけど、本当は他にも幸せがあるでしょうし、人生でうまくいかないことも多いんですよね。彼女の中のこれからの人生でどんないやなことが起きても、冒険の体験があればちょっとは幸せになれるとか、猫の国にも別の幸せがあるとか、この猫の国の冒険が彼女の人生の視野を広げるんじゃないかと考えながら、物語を描きました」(猫の恩返しガイドブックより)
柊さんは、2002年7月から マーガレットで バロンが登場するユメノ街を連載中
● 野見 祐二
耳をすませばに続いて、音楽を担当。耳をすませばの音楽もアレンジして一部に使われています。
● つじ あやの
1978年京都生まれ、99年ウクレレ歌手としてメジャーデビュー
猫の恩返しでは「風になる」が主題歌として使われた。
ジブリの女性スタッフで、つじさんのブームが起こり、森田監督に「聞いてみてくださいよー」と言ったのがきっかけ
絵コンテをよんだり、森田監督の話を聞くなかで、素直で感動できた部分を歌にしたそうです。
明るく前向きでテンポのいい曲を作って欲しいとの要望もあったそうです。
● 声の出演
池脇千鶴(ハル)
耳をすませばのころは、中学生だった池脇さん、当時とても共感を覚え、涙したそうです。
ビデオで何回もみたり楽譜を買ってきてピアノで弾いたり、とても好きだったとのこと。
実写版があるならば、耳をすませばの雫をやりたいって思っていたそうです。
ハルちゃんについては、「普通の女の子だと思う、ちょっとネガティブなところもある、自分とは似てない」 とのコメントも
袴田吉彦(バロン)
耳をすませば で露口茂さんが演じたバロンの「大人の漢字」に、悩んだとの事。
自分のことをバロンって呼んでもらえると嬉しい、、というくらいに、バロンへの愛情を持っています。
渡辺哲(ムタ)
もののけ姫に山犬で出演した渡辺さん、今度は猫で出演です。
「カッコイイですよ、ムタ。ああいう男になりたいです」とのコメント。
本名陽子(チカ)
眼鏡をかけた、同級生チカ。ほんのちょこっとの出演だったが、耳をすませばで雫を演じた本名陽子さんが声を担当している。
「出会いを大切にしているストーリーは、耳をすませばと同じで、雫の世界が広がっている」とのコメント。
丹波哲郎(猫王)
千と千尋の製作会社の作品だから、信頼しているという丹波さん。喜んで出演したそうです。
● 関連出版物
書籍↓
バロン 〜猫の男爵 柊あおい 徳間書店 アニメージュコミックスペシャル 690円
原作です。この物語がスタジオジブリによって映画になりました。
ロマンアルバム猫の恩返し 徳間書店
ラストシーンまでまるごと紹介
フィルムコミック猫の恩返し 全4巻 徳間書店
THE ART OF The Cat Returns 猫の恩返し 徳間書店
イメージボードや美術ボードなど、映画を作り出したアートの集大成
アニメ絵本 猫の恩返し 徳間書店
大型絵本
猫の恩返しガイドブック 徳間レディースムック 380円
作品の魅力や見所、ストーリー、作品の解説や出演者へのインタビューなど盛りだくさん。後半はジブリ作品の案内や美術館の案内も
CD↓
イメージアルバム 猫の恩返し
猫の恩返し サウンドトラック
DVD↓
DVD 猫の恩返し/ギブリーズepisode2 4700円
(C) Ryoukan